マブハイフィリピン

フィリピン生活の日々の記録

たまには湯槽に浸かりたい

今住んでるコンドにはバスタブは無い。

つーか、ほぼバスタブなんかあるコンドは無い

ホテルでもまぁまぁな金額のホテルにしかバスタブは無い。

湯槽に浸かる習慣が無いから?

沖縄の人たちすら家にバスタブが無いとか、湯槽に浸かる習慣が無いとかTVで見たような。


だから週一位でJAPAN SPA YAMACHUに行く

日本のスーパー銭湯的なトコロだ。


600p也。


12時間パックとかが確か800pくらいだったと思う。バックパッカーみたいな方にはオススメだと思うが、客は9割日本人。

欧米人には浸透して無いのだろう。


で、湯船に浸かったりサウナに入ったりを2セットして体を洗い、小1時間程で出る。


丁度腹も減るから向かいの日本人が経営している 纏(まとい)で晩飯を食う。

で、今日の晩飯は豚骨ラーメンと焼売とオニギリだ。

焼売が思いのほかデカくて2個の食い切れず、

オニギリも食わずにテイクアウト。

明日の朝飯にしよう。

明日は金曜日、仕事がんばらネバ。

しくじり先生 その3

ヤバイよヤバイよ!と、リトル俺が出川のように騒いでるにもかかわらずルイスのスペイン語講座は続いてる。


興奮して聴こえてないのか?


あの音。


音が聴こえて10秒位だろうか、凄く長く感じた

やっとルイスのスペイン語講座が終わるとパッと俺の方をルイスが振向いた。

ルイスが良くやるデニーロのマネだ

(ホワーイ見たいな身振り付きのやつ。)

こんな緊迫した空気の中でイキナリのそれ。

俺は爆笑してしまった。


するとルイスが「トーマスさん、さっきの音聴こえた?」


うん。


「ヤバイね、又電話するって言って帰ろうか」


そーやね。


ディックさんに又B2にも連絡して改めて会社に電話するとボスに言ってくれと言い事務所を出た。

出る時にスライドを引いたであろうやつの顔を見るとポカーンとした顔していた。


ビルから出るとルイスが爆笑しだした。


「アイツラの顔みた?ポカーンてしてたよ!

トーマスが急に大きな声で笑うから!」


いや、あの場面でデニーロ出すとは思わんかったよ。俺、ルイスは気づいて無いと思ってたから!


ディックさんも、「俺ヤバイ!また撃たれると思ったよ!」


ディックさんは背中と肩辺りを撃たれた経験があってマジヤバイって思ったらしい。

あの表情がマジヤバと思った表情だったと思うと又爆笑してしまった。


3人であーでもない、こーでもないと今後の展開を考えながら歩いていると、


「トーマスさん、これからのはじまりよ!」


とルイスが言った。


このセリフはチョイチョイルイスが言う言葉で

嫌な時、失敗した時なんかにも言うし、ラッキーな事なんかがあった時にも口にするルイスの口癖だ。


このセリフが何度となく俺を励ましてくれたことは言うまでもない。



つづく


ペルーのリマ出身のルイスは日本に来て15年はなる。頼りになる男で俺の師匠だ。

しくじり先生 その2

ルイスがB2に連絡を取りBLを返す様に言うがブローカーがどうのこうの言って話をはぐらかすしブローカーに連絡いれるもボスが不在で分からないと言う始末。


しまいにはその知人のペルー人もグルなんでは?と、疑い怒り大爆発のルイス。

そんな感じでコンテナが陸揚げされ1週間前程すると日本のコンテナをブッキングした業者からペルー人の会社に連絡がありコンテナを取りに来ないがどうなってるんだ!とフィリピンサイドのブッキング先の業者から連絡が入りペルー人も困り心頭。


どうやらペルー人の会社にも日本のブッキングした会社からペナルティーが課せられるかもとペルー人も焦りだした。


更にコンテナを1週間以上取りに来ないと1日、1,500p保管料がかかりだすと日本サイドのブッキングを頼んだ会社からペルー人の会社に連絡が入る。


もー、スゲーめんどくせー状態に。


思い出しながら文章にすんのも面倒だ。


結果拉致があかないからブローカーの事務所にルイスとスタッフのディックさん(15年程前に5〜6年日本に出稼ぎに来ていたので日本ペラペラ)と3人で乗り込む事にした。


行くといつも居留守を決め込んでいたボスもいてディックさん経由で色々話しをしているうちにルイスの顔は次第に怒り顔に変化していき、

遂に耳と鼻から煙が出る位に大爆発した。


スペイン語で何やら怒りをブチまけ出し大声で怒鳴り始め、それを見ていた俺に迄怒りが伝染し、ルイスの話が途切れた時にいてもたってもいられず俺もキレた。


「たいがいにしときやいよゴルァー!」


ボスの近く迄歩み寄り、首を上下に振りながら(その様は赤ベコのように) 斜め右に斜に構えブリブリに博多弁で文句を言ってやったら、事務所にいるフィリピン人達は皆ポカーンですよ。


それを見ていたルイスも追加爆発でまたスペイン語で文句を言いだした。


俺はひとしきり大声で文句を言ったのでスッキリしまるで賢者タイムのようにリラックスしてルイスの長いスペイン語講座を聞いていたら、何やら事務所のフィリピン人スタッフ同士がアイコンタクトをしているのに気がついた。

まだルイスが喋ってる最中に後ろから、


カシャッ、カッシャーンて音がした。


パッとディックさんの顔に目線を向けるとディックさんの顔が今までに見たこと無いような表情になって固まっていた。


事務所の空気が凍りついた気がした。



つづく。