マブハイフィリピン

フィリピン生活の日々の記録

しくじり先生 その4

これまでにフィリピンで仕事をして何回か、

「コレヤバクネーか?」って状況になった事があるが大抵ルイスは動じない。


ルイスは母国ペルーで高校卒業後警察官になったらしく、当時のペルーは現在のフィリピンとは比べモンにならない位に治安は悪かったらしい。(今は同じ位か若干ペルーの方が悪いかもとルイスは言っていた。)


しかしルイスのオヤジさんはとても厳格な方だったらしく、悪い事をしてオヤジにバレるとフルボッコの鉄拳制裁があって凄く怖いオヤジさんだったらしい。


警察官になったルイスは日々上司に汚職、賄賂の為に働かされ嫌気がさして警察を辞めたらしい。

だから今回のB2のやり方に凄く腹立ていたんだと思うし、スパニッシュ系のプライドもあったのだと思う。

でも基本は陽気なラテンのオヤジでガハハハはーって漫画みたいな笑い方するし、ジョークも面白い。


フィリピン入りしたのが10月上旬でコンテナは10日位には陸揚げされ、コンテナがコストムにストップしたまま1ヶ月が過ぎた。


するとコストムサイドからコンサイナーに連絡が入りコンテナの中身をチェックするかもしれないと連絡が入ってコンサイナーの方が焦りだした。

何故かと言うと俺達がコンテナに入れた商品はコンサイナーの輸入許可証では扱ってはいけないものが沢山あり、その為コストムブローカーはコンサイナーの会社に合わせた内容にBLを書き直してコストムに提出していたからだ。


コンテナ開いてBLと違う物が入っていればコンサイナーは色々とペナルティーを負うばかりか輸入の許可取消にもなるのだと。

勿論コンテナの中身は没シュート。


コストムブローカーも、B2の目論見もまさかの展開になって来たが引くに引けない状況になったのだ。


だって俺達金払わないんだもの。


コンサイナーは日本在住のフィリピン人女性名義で、店長がその妹。B2はその妹の旦那。

姉の方がやいのやいの騒ぎだした。

営業許可停止&罰金、当面の間営業業許可申請も受理されないからだ。

B2もコストムブローカーもまさかの展開になってきた。


もちろん俺もルイスもだ。

なんせ中身没収じ大赤字だ。


しまいにはB2が10万pを貸すから残りの金何とかならないのかと言い出したが俺達も売った金で払う予定だったから何ともナランとルイスは言い放った。


本当は金はあったのだけど今更支払ってもコンテナの中身チェックは逃れられない様な差し迫った状況になって来たので払い損はしたくなかったのだ。


B2は知り合いつてにNPIに事を頼もうと画策し出していた。

コンテナごと頂こうとね。


こちらもある程度のパイプはコストム内部にあったものの事を操れる程の方ではなかったが動きを探る位は出来ていた。


もーNPI迄絡んできたらアウトだろうな。

と、こちらは腹を括っていた。


が、


棄てる神あらば


拾う神はいた。



つづく

おっぱいよりもお尻が好き💕